そうだ鼻から胃カメラを入れよう

先日、縁あって胃カメラの検査を受けました。
歯医者のサイトなのでまったく関係無いコーナーですが、
とても貴重な体験だったので番外編ということで記憶に残しておこうと思います。
胃カメラ未経験の方は、少しでも参考になれば。





エピソード1〜胃カメラを飲もうと思った切っ掛け

毎年恒例の健康診断がやってきた。
実は前回、胃の検査でバリウムを飲んだ時、まさかの精密検査という結果が出てしまった。
そのまま1年間放置したまま、今年の健康診断がやってきた訳ですが、
バリウム検査したところで再度、精密検査の結果が出ても意味が無いので、
今回は思い切って胃カメラを飲もうと思いました。
ちなみに胃カメラによる検査は5000円の追加料金が発生する。
(※健康の人がただ検査で胃カメラ検査を受ける場合は自費らしいので、
  胸焼け、胃の調子が悪いとかで受診した方が良いのだとか!?)


エピソード2〜38年目にして初めて胃の中に異物を入れる瞬間

健康診断当日、病院で一通り検査を受け、
最後の最後に本日のメインディッシュである胃カメラの検査がやってきた。
事前にネットで下準備、調査して心に余裕を持っていたが、
何分、初めてのことなので緊張は隠せず、
胃カメラが気管に入って不慮の事故、このまま病院送り・・・(既に病院にいますが)
スムーズに入る人も中にはいるらしいが、
大概目にする体験記事は、苦しい思いをするということ。
本当に無事に胃カメラの検査を終えることは出来るのだろうか・・・
ちなみに胃カメラの検査は、口と鼻どちらか選べるのですが、
口より圧倒的に鼻からの方が楽!という噂を聞いたので、
鼻からの選択にしたのですが、病院の先生曰く、人それぞれらしく再度、緊張が走る。
鼻から挿入ということで、まずは白く怪しい液体(胃の中にある泡を消す薬)を少量飲み、
鼻からスプレー状の麻酔を噴射。
この麻酔が喉に流れると、喉の奥が痺れて何か餅が喉に詰まったような感覚になる。
鼻の奥が痺れているような感覚は無く、本当に大丈夫だろうか・・・
プールの授業で水を吸い込んだように頭が痛くなったりしないのだろうか・・・
そしていよいよ本日の主役である胃カメラの登場だ。


エピソード0〜ここでブレイクタイム

・胃カメラは、通称:内視鏡検査で鼻から挿入する胃カメラは通称:上部消化管内視鏡検査と呼ぶ。

・胃カメラの検査は麻酔の時間を入れると30分以内で終了。

・誰もが鼻から挿入出来るとは限らず、駄目な時は口から挿入される。

・健康保険を使ってポリープの組織検査やピロリ菌の検査が出来る。
 (両方3000円くらい。そして結果は1週間後来院)

・前日21時以降絶食!もし当日、お腹が空いたからといって何か食べたら悲惨な思いをすることになります。

・鼻の良いところは、リアルタイムで胃内部の説明や映像を見ることが出来る。

・口から挿入する場合、病院によっては全身麻酔する場合もあるが、
 体に負担がかかり終了後、2時間は車の運転も出来ず院内で安静しなければならない。


エピソード3〜胃カメラ最大の難所

ある程度麻酔が効いたところでいよいよカメラを挿入。
カメラは細いと聞いていたのでてっきり針金並の細さだと思っていたが、
実際はうどんくらいの太さ、本当に鼻から入るのだろうか!?
そしてここでトラブル発生。
先生が一言、もしかして鼻から無理かも・・・
鼻の状態、その日の体調によって鼻の挿入が無理な時もあるらしい。
しかしここは先生の腕の見せ所。
何とか鼻から胃カメラを入れることが出来たようだった。
ホッと安心したのも束の間。
胃カメラの最大の難所である舌の奥を通過するのだが、
ここで先生から、ここが一番辛いところなので頑張ってください・・・とのこと。
鼻から胃カメラは楽で辛くないという噂を信じていたが、
噂はあくまで噂、胃カメラが喉を通過しようとすると吐き気をもようして胃カメラを先へ通そうとせず、
これは先生も一苦労したらしい。
(※通称:咽頭反射という症状で口から胃カメラを挿入する場合、この経験をするが鼻からの場合はあまり怒らない症状だが、
      何故か私の場合は咽頭反射が激しかった)
そんな辛い思いをしながら胃カメラは最大の難所を無事に通過した。


エピソード4〜未知なる遭遇

喉を通過すると食道、胃へとスムーズに入っていく胃カメラ。
鼻に異物を挿入されているので、ここで冷静に口呼吸で気持ちを落ち着かせモニターを見ると、
これが自分の体内なのかと何とも不思議な気持ちだった。
無事に胃に到着して、胃の中をきれいにするために洗浄。
冷たい水を飲んだような感覚がお腹に伝わって来た。
ここでポリープを二か所発見。
見た目的に悪性では無さそうだが、組織検査を依頼しているので採取。
去年検査したバリウムで異常を見つけたのはこのポリープが原因だったのかもしれないが、
ポリープもまさか誰かに見つかるとは思ってもみなかっただろう。
まさに未知なる遭遇だ。
胃カメラはさらに先へと進み十二指腸へ進んだが特に異常は無し。
ポリープ以外に胃潰瘍の治りかけを見つけたようで、
違和感は無かったが、胃潰瘍になっていたようだ。
最後にピロリ菌の検査のため、胃カメラから針金のようなもので粘膜を採取。
その光景はまさに必殺仕事人。
モニターを見ると血が出ているが痛みは無し。
こうして胃カメラの検査は終わり、未知なる世界へ入り込んだ胃カメラは地上へ戻っていた。
サヨナラ、ポリーブ君。


エピソード5〜胃カメラ終了、そして検査結果

不慮の事故が起きることもなく、無事に胃カメラを終えることが出来た。
麻酔が効いているのでしばらくの間、ベットで休憩するが
口内に唾液が溜まり、これは飲み込むより吐き出した方が楽であり、
恥を覚悟して垂れ流した方が良い。
(事前に口元にタオルを敷いておいたほうが良いかも)
先生から今日の検査の説明を受けるが、
胃の状態は綺麗な方で、ポリーブも心配はしなくても良いらしいが、
詳細は1週間後の検査結果で説明するとのこと。
こうして人生初の胃カメラの検査は終了。
ネットの記事では、鼻からの胃カメラを受けた95%の人が、
再度検査をするなら口より鼻を選ぶらしいが、もう咽頭反射は味わいたくないので、
個人的に次回は口から受けたいと思った。
ただ口からの挿入を体験したことが無いので、機会があれば口からの胃カメラの報告をいつか出来ればと思います。
ちなみに心配していた鼻で水を吸い込んだ時に起こるツーンとした症状など痛みはまったく無かった。

1週間後、胃カメラの検査結果を聞きに来た。
特に心配はしていなかったが、万が一ということもあるし、ご家族を呼んでください!とか言われないかとドキドキ。
発見されたポリープは胃底腺ポリープと呼び、このポリープがあるということはピロリ菌が無いという証拠らしく、
逆に言えば、もしピロリ菌がいれば胃底腺ポリープは出来ないらしい。
綺麗な森だからこそ松茸が生えているということで(笑)
人生初の鼻から胃カメラのレポートを終了します。



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